今日の言葉 #2788
「何にアタマを使っていますか?」
>>> 今日中に、この言葉を誰かに言ってみよう。
「もっとアタマを使いなさい!」なんて言ったり、言われたりした
経験はないでしょうか?
日々、アタマの中でいろんなことを考え、悩み、妄想をしたり
していると思います。
最近は、どんなことにアタマを使っていますか?
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◆竜’s 編集後記◆
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今日もありがとうございます。倉橋竜哉です。
今から30年前のことなのですが、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
というスティーヴン・スピルバーグが制作した映画がありました。
デロリアンという自動車のタイムマシンに乗って
過去に戻ったり、未来に行ったりする物語であります。
私は、しばらく後に1,2,3をまとめてビデオで観たのですが、
ハリウッド映画らしい演出のド派手さに、目が釘付けになりましたね。
「この次はどうなるんだろう・・・」
先が見えない展開に、文字通り手に汗を握って
ドキドキしながら観ていたのを覚えています。
映画では、30年後の未来に行くシーンがありました。
その中では、未来の道具もいろいろ出ていました。
「ホバーボード」と呼ばれる宙に浮くスケボー
濡れても自動で乾く、乾燥機付きのジャケット
自動で靴ひもを調整してくれるスニーカー
・・・etc
実は映画の中の「30年後の未来」が、
2015年10月21日・・・つまり今月であります。
今年は、実際にトヨタが「ホバーボード」を開発したり、
ナイキが自動で靴ひもを調整してくれるスニーカーを開発したり、
いろいろと話題になりましたね。
映画の中で、印象的な場面の一つに、
未来から戻ってきた「デロリアン」に燃料補給をするために
後部の装置のフタを開けてゴミを入れるシーンがあります。
バナナの皮とか、飲み残しのジュースとか・・・
つまりゴミが燃料になるわけです。
未来はすごいな・・・なんて30年前は思っていたのですが、
これを実現してしまった人がいまして、
日本環境設計という会社の岩元美智彦さんです。
古着などから燃料を取り出して、
デロリアンを走らせるプロジェクトをされています。
◆GO!デロリアン走行プロジェクト
http://fukufuku-project.jp/GoDelorean/
昨日は、その岩元さんの話を伺う機会がありました。
ご本人いわく、独立して会社を作った2007年当時から、
「2015年には再生燃料でデロリアンを走らせる」
という想いを持って事業に取組んでこられたとのこと。
古着を回収して、バイオエタノールを抽出する事業から
スタートされたとのこと。
平たく言うと、
おおきな貯水タンクのようなところに集めてきた古着を入れて、
酵素で分解すると「ぶどう糖」ができるそうです。
このブドウ糖を別のタンクに入れて発酵させると、
バイオエタノールができるわけです。
バイオエタノールは自動車をはじめ、さまざまな燃料として
使うことができます。
これを実現するためには、化学プラントのような工場を
作る必要があるわけです。
設備を揃えると数億円はかかる見積もりだったとのこと。
しかし独立当初は、そんな資金もなかったそうです。
お金がないからあきらめよう・・・
普通だったらそう思うかもしれませんが、
岩元さんはあきらめなかったとのこと。
自分たちで鉄板を貼り合わせてタンクを作ったり、
他の工場から格安で設備を譲り受けたりして、
なんと1千万円で施設を作ってしまったそうであります。
見積もりの数十分の一で出来てしまったわけです。
しかも創業から一度も単月レベルで赤字を出していないとのこと。
これまで全て黒字経営だったそうです。
会社を経営されている方ならわかると思いますが、
設備を持っているベンチャー企業でこれってスゴイことだなと。
叶えたい夢や想いはあっても
「私にはお金がないから・・・」
とあきらめる人は多いですが、
創意工夫でそれを乗り越え、さらにお金を生む仕組みを
つくり出されたのは、素晴らしいことだなと。
情熱と計算・・・
・・・つまりココロとアタマの使い方次第なのだなと。
自分は、ココロとアタマがきちんと使えているかな?
と、改めて考えさせられた次第であります。
これをお読みのあなたは、どんなことに
ココロとアタマを使っていますか?
★まず私からあなたにこの言葉をお届けします
「何にアタマを使っていますか?」